昔の曲

はや、もう6月じゃん……。
5月までは仕事が忙し気だったんですが、最近は定時であがってます。
デスクワークなんで、4月は肩バキバキだった……。

いろいろ肩に効くものを試す中で、怪しげな整体に行ったんですが、そこでかかってた音楽がいいかんじでしたよ。

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ブライアン・イーノが入院していたときに、古いハープのレコードを小さな音で流していて、それが外の雨の音と混じって聞こえたことが、アンビエント・ミュージックを思いついたきっかけだったっていう有名なエピソードがあるんですが、そのハープのレコードについては、誰の曲か明かされていないんですよね(自分調べ)。

バロックとかルネサンス期の、旋律がメインで複雑な和音がない、ハープの楽曲を中心に残した(総合作曲家ではない)作曲家の曲なんじゃないか、と予測して、一時期色々漁ってました。

これぞってのが見つからないままだったんですが、このKrumpholtz(作曲家名)は、かなりいい線いってると思いました。

Krumpholtzは18世紀(ぎりバロック)のハーピスト兼作曲家で、ハイドンの弟子らしいです。
この曲が入ってるアルバムはハープの独奏曲だけで構成されていて、素朴なメロディーで、音数も少なく、かわいらしいかんじの曲が並んでます。
雨の日に、聴こえるか聴こえないかのぎりな音量でかけるといい感じっすよ~

Wikipediaによると、同じくハープの演奏家だった奥さんが別の芸術家と駆け落ちしたショックで自殺したらしく、Wikiにある暗い肖像画と、自殺エピソードと、かわいらしい曲っていう組み合わせがぐっときた(笑)


小さい音で鳴らすクラシックシリーズだと、Rolf LislevandのLa Mascaradeっていうリュートのアルバムもめっちゃ小さい音で聴くといい感じですよ。


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(多分アルバムに入ってない曲。似たのは入ってるけど……。)

ECMのNEW SERIESっていう、クラシック再発見みたいなラインから出てるやつです。
ECMはドイツの、JAZZとか現代音楽の録音物を出すレーベルです。
ジャケと録音に特徴があって、遠目にジャケ見ただけで、もしくは音の鳴り方聴いただけで、ECMやーんってなるかんじです。誰もいない夜の教会みたいな音響。
沈黙の次に美しい音がコンセプトで(たしか)、自分も好きなのがけっこうあります。苦手なのもけっこうあるけど(笑)

リュートはギターにとって代わられちゃいましたが、そういう失われた楽器?を古楽器って言います。

古楽器って、音も大きくないし、曲も時代的に音数少ないし、ミニマルミュージックとして聴ける。
調弦とかメンテに手間かかりそうだし、欠点があるところが逆に愛せちゃいますね。
ピアノとかバイオリンとかのメジャーな楽器に比べると、変な方向に進化しちゃって絶滅した動物っぽいかんじがして、なんか好きです。


そういえば、Colleenっていうミュージシャンが長年好きなんですが、ビオラダガンバとかスピネットとか、古楽器を使ってて、いいかんじです。
ビオラダガンバはギターとチェロのあいの子みたいなやつで、スピネットは小型のチェンバロです。たしか。
アルバム毎にスタイルが変わってってるんですが、ビオラダガンバはわりとずっと使ってる感じです。


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抱えてるやつが、(多分小型の)ビオラダガンバです。フレットがあるんですよね~。

シンセメインの最近のアルバムもよいですよ~

ちなみに、怪しげな整体は意外とよかったです。
肩こりには、怪しげなやつほど効くってのが持論(笑)