ミー・ジャパニーズ・ボーイ with もう死んだ人たち

Japanese業界が盛り上がってますね!
Japanese breakfastとか、the Japanese houseとか、Japanese wallpaperとか。


※全部ミュージシャンの名前です。


最近Japanese Breakfastことミシェル・ザウナーの『Hマートで泣きながら』を読みました。
オバマブックリストに載ったりして、けっこうアメリカで読まれてるらしい。
近くの図書館で借りたよ。


Hマートは、アメリカにある韓国料理の食材を売ってるスーパーマーケットのことらしい。
この本は、ミシェルさんが、亡くなった韓国人の母親との思い出を、韓国料理とからめて語るエッセイみたいなかんじです。

・・・あれ、要約すると、なんか面白くなさそう。自分、要約下手すぎるわ。
なんか、もっと、豊かな本です笑


Japanese breakfastの1stアルバム『Psychopomp』なんですが、お母さんが亡くなった直後にリリースされたんですね。

PSYCHOPOMP [Analog]

PSYCHOPOMP [Analog]

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ジャケは若かりし頃のお母さんだし、Psychopompは死後の世界に魂を導く人って意味らしい。
本読むまで、Psycho Candy的なものだと思ってたよー笑
90年代インディーっぽい雰囲気で、レーベルのDead Oceansのカラーが出てるかんじですが、
1曲目から、Do you believe in heaven?とか、そういうことだったのか!ってなりました。


あと、本の中でミシェルさんが、「生きることへの漠然とした不安に音楽は効く」みたいなことを書いていて、印象に残った。
わかりみがすごい。
Foo fightersのEverlongは、アコースティックバージョンが最高だってとこも。


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自分は、この年にしては、身近で死んだ人がそんなにいない方だと思う。
自分が中一のときに、幼なじみのお母さんが亡くなったんだけど、それが最初の身近な死だったなー。
自分たちが幼稚園に通ってたころから病弱で、遊びに行くといつも2階で寝てたから。


あと大学生1年生のときのElliott smith

Elliott Smithは、当時CDでしか知らなかったし、もちろん会ったこともないけど、
すごく身近だったんですよ、多感な時期のぼくには。

高校生のころ、人には言えない悩みなどを人並みに抱えたりしていた自分は、
パーソナルスペースに人が入ってくることを、極端に怖がっていたと思う。
本当の自分を知られて、嫌われたらどうしようって、思ってたから。

でも、Elliott Smithとか、いくつかの音楽は、
パーソナルスペースの中に、いつも気づくといたんだよね。
だから、会ったこともないくせに、なんか親友みたいな気がするんですよ。


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この学園祭?かなんかのライブ映像のシリーズ、すごく好きで、10年以上繰り返し見てるよ。
アップロードしてくれた人、16年も消さないでいてくれてありがとう。


何年か前に、職場の同期が死んだんですよね。
引っ越しも手伝ってくれたし、ふたりで焼肉行ったり、
そういえば自分が作った同人誌に、マザー2の4コマも描いてくれた。
自分が人生初の同棲を始めたりして(自分の人生には起こらないことだと思っていた)、
しばらく疎遠になってしまって、

久々に会いたいなーって思って電話かけたら、この番号は使われてませんってのが流れて、
自分のことを棚に上げて、勝手に疎遠になるんじゃねー!って数年ぷりぷりしてたんですが、
亡くなってたという。


あと、多分生きてはいると思うけど、一時期すごく仲良かった人で、
でも疎遠になって、あー多分もう一生会うことはないんだろうなーって人も、何人かいる。


自分は割としょっちゅう、そういう人たちのことを考えてしまう。
一緒にいれたときよりも、多く考えていると思う。
だから、一方的でおかしいんだけど、
なんなら、前より親しさを感じたりもする。


『Hマート』で、お母さんのことを語り、キムチを作ることで、
ミシェルさんも、お母さんとの関係が、生きていた時よりも、深くなってるのかも。
みたいなことを、考えましたよ。
ちゃんと話題が戻ってきて、自分えらいわ笑


でも、まぁ、自分はそういうの、やめて欲しいです。
死ぬとか、疎遠になるの。
さみしいんで!


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